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愛媛県の東予地方東部に位置する新居浜市、西条市、四国中央市は３日、四国縦貫自動車道に沿って３市を東西に貫く国道11号の慢性的な交通渋滞解消に向け、国土交通省の吉岡幹夫事務次官に「国道11号３バイパス」の整備推進を求める要望活動を行った。
東予地域は、製紙・紙加工、機械、電機、化学、繊維、造船など、瀬戸内海有数の臨海工業地帯が形成されており、国道11号は産業・経済を支える大動脈となっているものの、慢性的な交通渋滞が問題となっている。
慢性的な交通渋滞解消に向け
要望では、新居浜市の石川勝行市長が「新居浜ＢＰ」（延長９・３㌔）、西条市の玉井敏久市長が「小松ＢＰ」（延長７・５㌔）、四国中央市の篠原実市長が「川之江三島ＢＰ」（10・１㌔）についてこれまでの開通状況を説明。
その効果を「ＢＰの一部開通により流れが良くなった」と報告し、「東予港へのアクセス性を高める重要な路線であり、早期開通に期待の声が高まっている」として「国道11号３バイパスの整備推進と予算配分」を揃い踏みで要請した。
吉岡事務次官は、要望に対し「繋がらないと意味がない。高速道路と一体となって機能することが大事だ」と理解を示し、「産業都市のメイン道路を支えられるよう頑張りたい」と応じた。
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連携続ける３市長
「われら３市と今治市で、名古屋市を超える製造品出荷額がある」と自信を見せる３市長は様々な産業振興イベントを連携して催している〝仲良し市長〟。合同要望も今回３回目となり、吉岡事務次官から「何度も来ていただいて」と恐縮された。
昨秋、新たに０・４㌔が開通した小松ＢＰについて玉井市長は「毎日走っているが、目に見えて大型トラックの交通が分散している」と話し、今春新たに１・１㌔が開通した新居浜ＢＰについて石川市長も「バイパスが延伸されたことにより、交通が分散され、市民も喜んでいる」と笑顔。
四国中央市の川之江三島ＢＰは、前回の開通から15年を経て、今年度からは市も先行して用地買収を進めており、篠原市長は「やれることを精一杯やる」。「進めるためには『連携』が大事」と結束する３市長。予算獲得へ、腕を組んで胸を張った。
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