国土交通省酒田河川国道事務所(鈴木之所長)は1月31日、日本海沿岸東北自動車道「酒田みなと~遊佐」(延長12・0㌔)のうち、遊佐比子(ゆざひこ)IC~遊佐鳥海(ゆざちょうかい)IC間(延長6・5㌔)が3月23日午後4時に開通すると発表した。開通区間には、ハーフICの遊佐菅里(ゆざすがさと)ICを新設する。
国土交通省が事業を進めていた「酒田みなと~遊佐」は、2009年度に事業化、12年度に工事着手。同区間のうち、酒田みなとIC~遊佐比子IC間(延長5・5㌔)は20年12月開通。今回の開通で「酒田みなと~遊佐」は全線開通する。全体事業費は412億円。
なお、北伸区間の遊佐鳥海IC~象潟ICまでの遊佐象潟道路(延長17・9㌔)は、現在整備が進められており、用地買収や工事が順調に進んだ場合、25年度~26年度にかけて順次開通する見込み。
酒田みなと~遊佐の整備により、信頼性の高いネットワークが形成され、通行止め回数が多い国道7号を回避し、酒田港からの安定した物流を支援する。また、アクセス性・周遊性向上により、名峰「鳥海山」を囲む環鳥海エリアの観光振興を支援、遊佐町~日本海総合病院の搬送時間短縮などの効果が期待される。
開通発表を受け、吉村美栄子山形県知事は「庄内地域では日本海側の拠点・連携強化、置賜地域では東北中央道など既存の高規格道路ネットワークと合わせた交流促進が図られる」などとコメントを発表した。
開通後は、現在のランプは通行止めになり、遊佐比子ICから新潟方面への乗り降りは不可、秋田方面のみ乗り降りが可能となるなど通行形態が変わるため注意が必要。詳細は同国道事務所のHPで確認を。