早期完成と4車線化事業推進訴える 東九州自動車道建設促進協議会地方大会を開催

拳を突き上げ「頑張ろう」三唱する大会参加者

東九州自動車道建設促進協議会(会長=河野俊嗣宮崎県知事)は8月10日、同自動車道の早期完成と4車線化の事業推進を強く訴える建設促進地方大会を福岡県北九州市で開催。九州の循環型高速道路の一翼を担う東九州道は全延長436㌔のうち約81%が開通しているものの、西部に比べ大きく立ち遅れている現状から、

福岡、大分、宮崎、鹿児島4県の首長をはじめ地元経済界、沿線の住民が一堂に会し、早期の全線開通へ整備の機運を盛り上げた。

当日の会場には、河野宮崎県知事、小川洋福岡県知事、広瀬勝貞大分県知事、布袋嘉之鹿児島県副知事、北橋健治北九州市長をはじめ福岡、大分、宮崎、鹿児島4県と北九州市から沿線の市町村長、経済界代表、一般住民らを含め約1100人以上が参集、熱気で充満していた。来賓として地元選出国会議員は、高瀬ひろみ、自見はなこ、吉田宣博、河野義弘参院議員、河野正美衆院議員が駆け付けた。国土交通省とNEXCO西日本からは小平田浩司九州地整局長、石塚由成社長ら幹部も参列した。

大会は第1部で北橋北九州市長の歓迎挨拶で開幕、続いて九州経済調査協会の田代雅彦常務理事が「東九州道の効果と課題」を演題に講演。「東九州道が北九州市から宮崎市まで繋がったことにより、特に観光、物流が飛躍的に伸び本州と東九州との一体化を誘引。さらには熊本地震の際は一時閉鎖された九州道の代替道路として復旧・復興のための緊急輸送の要として貢献した」と指摘し、東九州道の持つポテンシャルの高さを説いた。

この後、本大会のメインである第2部の促進大会に入り、まず小川福岡県知事が開会挨拶。主催者を代表して同協議会会長の河野宮崎県知事と麻生泰九州経済連合会会長が、それぞれの立場で東九州道は地方創生の基盤を構築する極めて重要な幹線道路であることを語り、「東九州地域の屋台骨」として早期の全線開通と4車線化事業の推進に取り組む決意を表明。続いて広瀬大分県知事と三反園訓鹿児島県知事(布袋副知事代読)が4車線事業の早期着手と日南志布志道路の新規採択を求める緊急アピールを行った。

大会決議は東九州道の着実な整備推進、休憩施設の充実強化、所要予算の確保等7項目で中尾正幸熊本県議会議長が力強く朗読、満場一致で採択された。

最後に参加者一同、拳を突き上げ、早期全線開通と4車線化事業の推進を目指した「頑張ろう」の三唱で地方大会を閉幕した。

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