[caption id="attachment_13911" align="alignleft" width="300"] 斉藤国交相に要望書を手交する後藤田知事[/caption]
徳島県の後藤田正純知事は8月21日、徳島県議会有志、内藤佐和子徳島市長、中山俊雄小松島市長、表原立磨阿南市長、海陽町など6町の町長、阿南商工会議所の兼松功会頭と共に、国土交通省や財務省、自由民主党本部を訪問し、徳島南部自動車道、阿南安芸自動車道の早期整備に関する重要要望を実施した。
後藤田知事は斉藤哲夫国土交通大臣に要望書を手交し、「近い将来発生が危惧される南海トラフ巨大地震発生時、『命の道』として機能する四国8の字ネットワークの早期整備は急務である」と強調。地元企業の発展に大きく寄与するとして、徳島津田~阿南間の整備加速、現在事業中の立江櫛渕~阿南間の開通目標早期公表、先行供用を図ることを訴えた。兼松会頭は「開通により地元企業や地域住民の通勤・通学の安全が確保される」と述べた。
このほか▽阿南安芸自動車道「桑野道路」、「福井道路」の更なる工事推進、「海部野根道路」の早期用地取得などの整備を図ること▽牟岐・海部間の新規事業化、美波・牟岐間の計画段階評価を行うこと▽「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に必要な予算・財源を例年以上の規模で確保することなどを要望した。
斉藤大臣は「徳島津田~阿南間は引き続き早期完成を目指し事業を進めていく。立江櫛渕IC付近の軟弱地盤の状況を踏まえ、工程を精査し開通目標の早期公表、先行供用もしたい」と理解を示した。同席した丹羽克彦道路局長は「国土強靱化の予算を確保して整備を進めていく」と述べた。また財務省では井上貴博財務副大臣に要望書を手交。井上副大臣は「国交省と連携し、しっかりと詰めていく」と述べた。