[caption id="attachment_2406" align="alignleft" width="300" caption="「新名神は日本の発展に繋がる」と鈴木三重県知事"][/caption]
8月30日、新名神三重・滋賀建設促進県民協議会(会長=鈴木英敬三重県知事)は三重県の四日市都ホテルで15年度大会を開催した。三重、滋賀両県知事や三重県選出の国会議員、沿線市町長など約180人が参加。
1日も早い全通を!期待されるストック効果をアピール
冒頭、鈴木知事は、先に公表された16年度国土交通省関係予算の概算要求において道路関係は上限額の対前年度比16%増の要求がされたことを受け「先ずは道路予算の総額確保が第一。官民一致団結して中央に訴えていくことが重要」とし、「新名神の必要性は周知のとおりだが、道路が整備されることで景気が良くなる、地域産業や観光が活性化する、地域の工業人口が増えるといった整備効果(ストック効果)をアピールしていくことが大切。単に要望するだけでなく、地域の皆さんから「こういったストック効果が出ている」と中央に伝えていくことが新名神の早期供用にも繋がる」と挨拶。
滋賀県の三日月大造知事は「目標とする開通年次に向け、いよいよ大切な時期に入ってきた。三重、滋賀は日本を代表する工業地域を有し、観光スポットも数多く抱えている。新名神は両県の発展はもとより日本の発展に繋がる。今後、工事が無事、安全に遂行されることを祈願するとともに、力を合わせて新名神の一日も早い完成を目指そう」と訴えた。
また、地元の声を代表し、滋賀県の瀬田川流域観光協会和田博会長と、三重県からは新名神で三重県北勢地域のあしたをつくる会の小川硬一郎副会長が意見発表をした。
和田氏は「新名神の開通は観光ビジネスのチャンス。滋賀から京都への観光ルートを確立させたい」、小川氏は「来年の伊勢志摩サミットを機に世界からの観光客が増えることを期待。県内をスムーズに移動できる高速道路の一日も早い整備を」とスピーチした。
大会決議は、四日市~亀山、大津~城陽、八幡~高槻間の早期整備、亀山西JCTのフルジャンクション化を本線と同時供用や、必要な道路財源を安定的かつ確実に確保することなどが盛り込まれ、四日市市の田中俊行市長が朗読した。協議会では、「満場一致で可決された決議は今後、会員の総意として中央に届けたい」と話している。