[caption id="attachment_15219" align="alignleft" width="300"] 鈴木財務相に要望書を手交。日沿道の整備促進と磐越道の全線4車線化も求めた[/caption]
新潟県商工会議所連合会(福田勝之会頭)は2日、「25年度道路関係予算の総額確保」と「日本海沿岸東北自動車道のミッシングリンク解消」、「磐越自動車道の全線4車線化」等を求めるため、要望活動を実施した。
日本海側の国土軸に位置付けられている日沿道では未だミッシングリンクが存在し、並行する国道7号は災害による通行止めの危険に晒されるなど、交通機能としての脆弱性が指摘されている。磐越道においても暫定2車線区間が存在し、交通事故や大雪による通行止め等が発生するなど、災害時に確実に機能する全線4車線化が急務となっている。
新潟県は東北、関東、北陸、中部の各地域を繋ぐ位置にあり、日本海側と太平洋側を結ぶ広域的な回廊ネットワークを形成していく上で、日沿道、磐越道の整備促進、機能強化は喫緊の課題だ。
こうした状況を訴えるため、福田会頭ら要望団は財務省で鈴木俊一財務大臣、国土交通省で𠮷岡幹夫事務次官、自民党本部で森山裕総務会長と面談。
福田会頭は、25年度道路関係予算の総額確保と国土強靱化の推進を求めると共に、日沿道の新潟・山形県境部である朝日温海道路の着実な事業進捗と磐越道の優先整備区間の内、残る1区間の津川IC~三川IC間の早期事業化、安田IC~新潟中央IC間の優先整備区間の指定を求めた。
鈴木財務相は「道路予算の総額確保は私の仕事であると認識している。防災・減災国土強靱化の重要性も感じている」とした上で、「日沿道について難所があることは理解している。予算は厳しいが、頑張っていきたい」と前向きに応じた。