国土交通省岩手河川国道事務所(佐近裕之所長)はこのほど、復興支援道路である東北横断自動車道釜石秋田線(延長80㌔)のうち、「遠野道路」遠野住田IC~遠野IC間(延長11・0㌔)が3月3日に開通すると発表した。開通時刻、開通式典等は決まり次第発表。
今回の開通により、延長約80㌔のうち約74㌔が開通となり、花巻市から釜石市内までつながり、更なる復興の加速に寄与する。残る釜石道路・釜石JCT~釜石西IC間(延長6㌔)は今年度内の開通を予定している。遠野道路の総事業費は356億円。
東北横断道の開通やガントリークレーン整備などの港湾機能向上により、釜石港では利用企業やコンテナ取扱量が増加。花巻市に物流センターがある企業では、17年11月の釜石港の外貿コンテナ航路の開設以降、東北横断道を利用する輸送経路を追加。輸送時間短縮、輸送コスト低減が生まれている。東北横断道の開通により、復興を支える物流化の効率を支援する。
また、花巻市と釜石市間の所要時間は、現在と比べ96分から85分と約11分短縮。東北横断道の開通による観光拠点へのアクセス性向上で、広域周遊の拡大を支援するなど様々な整備効果が期待される。