新東名高速道路建設促進期成同盟会(会長=大村秀章愛知県知事)と愛知県道路整備促進協力会(会長=太田稔彦豊田市長)は10月26日、愛知県名古屋市のウィルあいちで、新東名高速道路開通記念講演会、“ニホンつながる新東名”を開催した。会場には約420人が傍聴。
講演会には、大村知事や太田豊田市長、国土交通省の茅野牧夫中部地方整備局長、NEXCO中日本の近藤清久名古屋支社長らが出席。
開会挨拶で大村知事は、「東名に続きもう一つの大動脈である新東名の開通は、愛知のみならず、日本の産業の国際競争力の観点から、まさに大変重要なエポックだと思う。国内外から多くの人に愛知に来てもらえる新たな機会の創出につながる」と期待を述べた。また、茅野局長は「本年度基本計画から約30年を経て、愛知県内の開通を迎え、新しい大動脈が実現する。高速道路の信頼性が増し、安全性が確保され、日本経済をますます牽引していくと期待している」と祝辞を述べ、静岡県内での新東名周辺地域の暮らしや経済に広くストック効果が現れたことなども報告した。
続いて、豊橋技術科学技術大学の大西隆学長が「成熟社会の高速道路」をテーマに基調講演。「日本が高速道路を造ってきた技術をさらに磨き、『ニホンをつなぐ』から『世界をつなぐ』高速道路にしていく事が出来れば、新東名の意義が高まるのではないか」などと、日本社会の様々な課題に対し、高速道路ネットワークがどのように貢献し、役割を果たしていくのかを講演した。
続いて、近藤名古屋支社長らが「新東名の事業概要」を報告。その後、中日新聞社の飯尾歩論説委員をコーディネーターに、内田康宏岡崎市長、太田豊田市長や広瀬安信新城副市長らが「新東名高速道路を活用した地域振興について」パネルディスカッションを行った。