[caption id="attachment_2823" align="alignleft" width="300" caption="開通を祝いテープカット"][/caption]
南九州西回り自動車道「出水阿久根道路」(延長14.9㌔)のうち、野田IC~阿久根北IC間(延長4.0㌔)が19日午後4時に開通し、鹿児島県出水市に初めて高速道路が通った。用地買収や工事が順調に進んだことから、当初予定より3カ月前倒しの開通となった。
開通に先立ち、午前10時半から野田IC内(出水市野田町下名)で開通式典が行われ、伊藤祐一郎鹿児島県知事や渋谷俊彦出水市長ら地元関係者約150人が出席。
伊藤知事は「沿線地域の産業や地域経済の活性化、観光振興の大きな推進力になる。南九州西回り道は、大きな経済効果をもたらす地方創生時代の象徴的な道路。一刻も早い全線開通が図られるよう、今後も積極的に取り組んでいく」と挨拶。渋谷出水市長は「これを機会に、産業の振興、企業誘致などのストック効果を期待している。医療や防災面でも当自動車道が大いに生かされてくると感じている」と述べた。
この後、関係者らは開通を祝い、テープカットや、開通区間を物流トラックを先頭にパレードした。
今回の開通により、未整備時に比べ出水から阿久根間の移動時間が約4分短縮されるほか、北薩地方のさらなる活性化が期待される。
開通区間は、暫定2車線、通行無料。出水阿久根道路の総事業費は約555億円。