「ETC多目的利用サービス」八戸港フェリーターミナルで NEXCO中日本が試行運用

NEXCO中日本は18日~31日まで、青森県フェリー埠頭公社、川崎近海汽船、テーオー運輸の協力のもと、八戸港フェリーターミナル(青森県八戸市)で、「カーフェリーにおけるETC多目的利用サービス」の試行運用を実施している。

今回試行運用を実施する会社は、沖電気工業、オリエントコーポレーション、ソニーペイメントサービス、NEXCO中日本、中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋、三菱プレシジョン、メイテツコムの7社。

13年6月13日に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」の中で示された方針に基づき、各社が持つ技術とノウハウの粋を結集し、「ETC多目的利用サービスの拡大」の実現に向け検討を進めていた。セキュリティが確保された安全なシステム運用の実現が可能となる目途がついたことから、試行運用により、一連の技術面・運用の検証を行うことために実施。

現行のフェリー乗船手続きは、利用者(会社)が事前に乗船予約し、運転手が乗船申込書を記入し車検証を添え窓口に提出。フェリー会社が窓口で予約情報と乗船申込書、車検証の車両情報を照合。フェリー会社が乗船券を発券し、車両が乗船する。後日、1カ月分のフェリー乗船料金をまとめて請求し料金を振込という流れになっている。

今回の試行運用では、利用者(会社)が事前に乗船予約し、車両が駐車場入り口到着時に、ETC無線通信で車載器の車検証情報などを取得。システムが車載器から取得した情報と予約情報をもとに乗船申込書を自動印刷。運転手はそれを確認後提出し、フェリー会社が乗船券を発券する。乗船時にETC無線通信でETCカード番号などを取得し、乗船を確認。後日、1カ月分のフェリー乗船料金をまとめて請求、クレジットカードによる模擬決済を実施する。

今回の試行運用では、利用者の乗船手続きの簡素化による利便性向上や、フェリー会社の業務効率化の効果が期待される。

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