[caption id="attachment_9273" align="alignleft" width="300" caption="地域の悲願だったスマートICの開通に期待感も広がる"][/caption]
年度末を迎え、各地でスマートICの開通が続き、地域では喜びの声が沸く。スマートICの整備でアクセスが向上した地域では、通勤や経済活動の広域化や、企業立地による就業者の増加、高度医療機関への搬送時間短縮等による救急医療の充実が図られる。年明け以降、新規開通の発表も続々と行われており、全高速はじめ各期成同盟会が掲げる目標達成に向け、着々と前進する。
圏央道「茂原長柄スマート」2月16日開通~経済活性化、救命救急に期待~
千葉県の茂原市、長柄町、NEXCO東日本関東支社が首都圏中央連絡自動車道の茂原北IC~茂原長南IC間に整備を進めていた「茂原長柄スマートIC」が16日午後3時に開通した。
開通に先立ち午前9時半から、茂原市立二宮小学校で開通式典が開催され、主催者の田中豊彦茂原市長や清田勝利長柄町長をはじめ、NEXCO東日本の良峰透執行役員関東支社長、県選出国会議員など関係者約130人が出席した。
田中茂原市長は「地域住民の利便性向上はもちろん、経済の活性化や観光振興、救急搬送の短縮、さらには災害時の緊急輸送路としての利用など、多方面に大きな効果をもたらすことと期待している」と挨拶。清田長柄町長は「町の長年の希望がかない、大きな喜びだ」と挨拶した。関係者らは茂原長柄スマートICの特設会場に移動し、テープカットとくす玉開披を行い開通を祝った。
茂原長柄スマートICは、13年度連結許可、15年度より工事着手。一旦停止型のフルIC形式で、ETC搭載の全車種が24時間利用できる。
レジャー施設や千葉県立長生の森公園に一番近い茂原長柄スマートICの開通により、アクセス性が向上し観光客の増加が見込まれるほか、茂原市、長柄町の中心市街地から救急医療施設までの搬送時間が短縮され、救急救命活動の向上などが期待される。
●中山スマートIC ハーフで3月21日開通
愛媛県伊予市とNEXCO西日本四国支社が整備を進めていた、松山自動車道の中山スマートICが松山方面へのハーフICとして、3月21日午後3時に開通する。
中山スマートICは、松山自動車道・伊予IC~内子五十崎IC間(延長24㌔)の伊予ICから7・8㌔、内子五十崎ICから16・2㌔地点に設置される本線直結型のスマートICで、伊予市道の日尾野引坂線からアクセスできる。
ETC搭載の全車種が24時間利用可能。ただし、松山方面へのハーフICであるため、大洲方面からの流出、大洲方面への流入はできない。
中山スマートICの開通で、災害時には多くの土砂災害箇所がある国道56号を回避し、伊予・松山方面からの緊急輸送ルートが確保がされるほか、観光地の活性化、通勤・通学の利便性向上などが期待される。
●桜島スマートIC下り出口 3月20日開通
鹿児島県姶良市とNEXCO西日本九州支社が建設を進めていた、九州自動車道の桜島スマートIC下り線出口(熊本・宮崎方面からの出口)が3月20日正午に開通する。
桜島スマートICは、九州自動車道・加治木IC~姶良IC間(延長8・7㌔)の加治木ICから6・2㌔地点にある桜島SAに接続する。16年3月に工事着手し、19年3月30日、上り線出口と下り線入口が開通した。
今回の開通で加治木IC~桜島スマート間がより使いやすくなり、今月10月開催の国体会場までの所要時間も14分短縮。利便性向上に寄与する。