分かりやすい道路案内に向けて議論を進めている国土交通省の「高速道路ナンバリング検討委員会」(委員長=家田仁政策研究大学院大学教授)の3回目の会合が16日、東京都内で催され、カーナビに関連する企業としてゼンリンとパイオニアの代表がヒアリングに臨み、
業界の現状を説明。「山陽道と広島岩国道路など道路管理者の連続性が失われている路線の対応」、「SA・PA、スマートICへの番号付与」、「カーナビ音声の路線番号読み方統一」といった課題の具体な洗い出しが行われた。
また、日本政府観光局の山崎道則理事が「訪日ドライブ旅行の現状と課題」について説明。北海道と沖縄を対象とした訪日外国人のレンタカー利用は、アジア諸国からの来訪者がシェアの8割を超えている現実を報告。訪日外国人の約70%が〝観光・レジャー〟目的であることなどに触れ、「観光を意識した道路標識」のあり方などについて提言した。
ヒアリング等を受けて事務局ではナンバリングの方向性を、原則2桁以内にし、同一起終点など、機能が似ている路線をグループ化するといった基本事項を確認した。
家田委員長は、4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、最小の時間で最大の効果を目指すことを念頭に、「無用な混乱のないように進めて行きたい」と語った。
委員会では今後も議論を深め、夏頃にはとりまとめを公表する方針。