「高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議」は3日、国への要望活動を実施した。「大規模災害時のリダンダンシー確保のため、ミッシングリンクの早期解消による高速道路ネットワークの形成は必要不可欠」と訴え、整備に必要な予算の確保と新たな財源確保の創設を求めた。
同会議は山形、福井、和歌山、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、宮崎の10県で構成。当日、平井伸治鳥取県知事が代表して自由民主党、国土交通省、財務省へ要望し、国交省では阿達雅志政務官と面談。要望書「高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現するために」を手交した=写真=。
平井知事は、平成30年7月豪雨で中国地方の高速道路の多くが不通となり物流が混乱した状況に触れ、「山陰道が迂回路になり、大型車が溢れかえった。現状は、その山陰道が未だミッシングリンクとなっており、代替機能を果たしていない」と説明。「同じような課題を10県は抱えており、ミッシングリンクを早期に解消し、防災機能を高める必要がある」として、整備に向けた財源確保を求めた。
これに対し、阿達政務官は「国交省としてミッシングリンクの整備に取り組む方針。限られた財源の中で進めていく」と応じ、要望の主旨に理解を示した。