徳島・高知両県の21市町村が県境を越えて連携する「四国8の字ネットワーク整備促進四国東南部連盟」は7月20日、国土交通省の鳩山二郎大臣政務官や村山一弥道路局長に対し、遅れている四国東南部地域の高速道路早期整備などを求めるオンライン要望を行った。
連盟を構成するのは、高知東部自動車道整備促進期成同盟会(会長=横山幾夫安芸市長)、一般国道55号・阿南安芸自動車道整備促進期成同盟会(会長=松延宏幸東洋町長)、国道493号整備促進期成同盟会(会長=上村誠北川村長)、徳島県南部地区四国横断自動車道建設促進期成同盟会(会長=表原立磨阿南市長)の4団体。
横山会長は、「四国東南部地域は、四国8の字ネットワーク整備が最も遅れており、未事業化区間が約36㌔あり、今年は初めて概算時期に要望を実施させていただいた」と挨拶。「四国東南部地域の唯一の幹線道路の国道55号は、異常気象等による全面通行止めや交通事故等による渋滞が多数発生し、日常生活や救急医療搬送、観光振興、農林水産物の流通などに支障をきたしている」と説明し、四国東南部のミッシングリンク解消、ダブルネットワークの構築を訴えた。
要望を受け鳩山政務官は「災害に強い地域を作り、命を助ける意味でも早期にミッシングリンクを解消していかなければならない。今後も、国としてしっかりバックアップしていく」、村山道路局長は「四国でも最大級の事業量でもあるので地元の皆様と一緒になって財源確保していく必要がある」と話した。