[caption id="attachment_15482" align="alignleft" width="300"] 10県の総意でまとめた提言書を平井鳥取県知事が手交[/caption]
「高速道路のミッシングリンクを解消し日本の再生を実現する10県知事会議」は11月26日、ミッシングリンクの早期解消と未事業化区間の計画段階評価などの速やかな実施と早期事業化等を求め、要望活動を実施した。
ミッシングリンク10県知事会議は山形、福井、和歌山、鳥取、島根、山口、徳島、愛媛、高知、宮崎の10県で構成。精力的に要望、提言活動を展開している。当日は平井伸治鳥取県知事、河野俊嗣宮崎県知事ら要望団は国土交通省を訪れ、高見康裕大臣政務官と面談。10県の総意でまとめた提言書を手交した。
平井鳥取県知事は「まだミッシングリンクが多く残されている。特に災害面で南海トラフ地震等も想定され、リダンダンシーの確保や国土強靱化を図るためにも、未事業化区間の計画段階評価着手など、速やかな実施を図っていく必要がある」と提言。整備促進のため「来年度の道路関係予算を、資材価格などの高騰も踏まえ、しっかり確保していただきたい」と求めた。
更に平井鳥取県知事は防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策について、例年を大幅に上回る規模での予算確保を求めたほか、暫定2車線区間の4車線化について「優先整備区間の整備も早期に」と訴えた。
河野宮崎県知事は今年8月、日向灘の地震で南海トラフ地震臨時情報が発令された状況を説明。「日南で落石があり国道が通行止めとなった。幸い並行する東九州自動車道が繋がっていたこともあり、ダブルネットワーク機能を感じることができた」として、ミッシングリンクの早期解消と高規格道路の機能強化の必要性を語った。
これら提言に対し「ミッシングリンク解消は地方創生の大本」とした高見政務官は「命の道、リダンダンシーの確保、観光振興等のため早期整備に努めたい」と応じた。