[caption id="attachment_4394" align="alignleft" width="300" caption="石川道路局長に要望書を手交する長野・静岡・愛知3県の要望団"][/caption]
長野・静岡・愛知県で構成する三遠南信道路建設促進期成同盟会(会長=阿部守一長野県知事)は12日、国土交通省の武藤浩事務次官や石川雄一道路局長を訪ね、先月公表された同道・天龍峡―龍江間の19年度開通見込みに謝意を示すとともに全線の早期整備を求めて要望活動を行った。
三遠南信自動車道は長野県飯田市から静岡県浜松市を結ぶ延長100㌔の自動車専用道路。16年度末時点で約26㌔が開通しているが、整備率では26%と、全国平均の69%を大きく下回っている。
要望には今回「地元の熱意を伝えたい」と、長野県の太田寛副知事を筆頭に沿線から12市町村長等が参加。開通区間に現れているストック効果を全線で早期に発揮させるためにも、「事業中区間の早期開通、未事業化区間となっている水窪IC~佐久間IC間の環境影響評価推進と早期事業化は必要不可欠」と訴えた。
同道では17年度から19年度にかけて1年ごとに順次、龍江IC~飯田東IC、佐久間IC~東栄IC、天龍峡IC~龍江IC間の3区間が開通する見込みとなっているほか、県内に2区間ある現道活用区間のうち、長野県整備による国道152号が17日に程野~和田間の全線が開通することが決まっている。
面談した武藤事務次官は、「いよいよ大詰め」と笑顔で応じ、石川道路局長は「用地や大規模構造物関連は当初予算の確保が必要だ。直轄と現道活用区間の役割分担で、しっかり進めて行きたい」と語った。