国土交通省が事業を進めていた復興道路の三陸沿岸道路のうち、釜石北IC~大槌IC間(延長4・8㌔)が6月22日午後3時30分に開通する。これにより、宮城県気仙沼市唐桑町の出入り口から岩手県宮古市の宮古中央ICまでの延長約100㌔が復興道路でつながる。なお、同日午前11時30分から、岩手県上閉伊郡大槌町大槌地内で開通式典が開催される(岩手県・釜石市・大槌町・同省東北地方整備局主催)。
水産資源が豊富な三陸沿岸地域では、わかめやかきなどの水産物や加工品の輸送で三陸沿岸道路を利用している。今回の開通により、輸送時間短縮による品質保持や輸送効率の更なる向上が期待され、地域産業の復興を支援する。また、三陸復興国立公園や三陸ジオパークなど魅力的な観光資源が数多く点在する同地域をはじめとした広域観光の振興を支援する。
さらには、今年9月に東北で唯一、釜石市で開催される「ラグビーワールドカップ2019」のスタジオまでの輸送経路、国道45号の交通円滑化が図られ、大会の成功を支援するほか、気仙沼市~宮古市間の道路ネットワーク完成で、「くしの歯作戦」当時より更に信頼性、確実性、速達性のある災害時の支援が可能になる。