[caption id="attachment_12054" align="alignleft" width="300"] 17日午前10時から供用開始に(長崎芒塚IC付近)[/caption]
NEXCO西日本九州支社が2021年度内の完成を目指し整備を進めていた長崎自動車道・長崎IC~長崎芒塚IC間(延長3・0㌔)の4車線化工事が完成し、17日午前10時から供用を開始した。これにより、長崎県長崎市から大分県大分市に至る九州横断自動車道長崎大分線(総延長約257㌔)は全線4車線化が完了した。
同区間(延長3・0㌔)は04年に暫定2車線で開通し、07年から4車線化工事に着手。昨年10月から対面通行が解消され、12月には下り線(長崎方面)に長崎トンネル(延長約2・6㌔)を新たに設けて2車線に、上り線と合わせ3車線で運用を開始していた。
暫定2車線区間は4車線区間に比べ、事故が発生する割合が高く、死亡事故になる割合は約2倍、事故発生時に通行止めになる割合も高い。4車線化により、中央分離帯を設置し、対向車線への飛び出しを防止することで、安全性・走行性の向上が期待される。
また、異常降雨によるのり面崩壊などの災害時、被災した側の車線の復旧工事を行いながら、同時に反対側の車線を対面通行運用するなど車線を有効活用することで、災害時の迅速な交通確保などが可能になるほか、救急搬送時の通行止めリスク回避などが期待される。
なお、4車線化完成の記念式典は27日に出島メッセ長崎(長崎県長崎市)で開催される予定。