[caption id="attachment_13286" align="alignleft" width="300"] 伊豆縦貫道全通へ一歩前進[/caption]
中部地方整備局が整備を進めている伊豆縦貫自動車道国道414号の河津下田道路(Ⅱ期)河津七滝IC~河津逆川IC間(延長3・0㌔)が3月19日、開通した。天城峠以南で初めての伊豆縦貫道の完成に地元は沸いた。
当日、静岡県河津町の河津中学校体育館で行われた開通式典には川勝平太知事、稲田雅弘中部地方整備局長など関係者約150人が出席。川勝知事は「伊豆縦貫道は命の道」と挨拶し早期整備に決意を示したほか、岸重宏河津町長は「天城の南側に初めてICができた。伊豆への観光機運の回復に繋がる」と待望の開通に期待を寄せた。
その後、式典では河津七滝IC内で鋏入れ式、通り初めが行われ、祝福ムード一色に。ぶら下がり会見で、国交省沼津河川国道事務所の渡部正一所長は「伊豆だけではなく、静岡東部全体にとっても非常に追い風になる道路になる」と語った。
河津下田道路(Ⅱ期)は河津町梨本と下田市箕作を結ぶ延長6・8㌔の路線。今回開通したのは北側3・0㌔区間で、延長1884㍍の河津桜トンネルなど土工部、橋梁部で構成。夏季大型車両通行規制区間が解消されるなど防災機能が強化されるほか、河津七滝IC~河津逆川IC間が2分で結ばれることで従来より13分短縮される。
伊豆縦貫道では、懸案となっている河津七滝ICから北の月ケ瀬ICを繋ぐ“天城越え”区間21・6㌔について、先月の道路分科会事業評価部会で月ケ瀬~茅野間の新規事業化が「妥当」とされた。地域悲願の伊豆縦貫道の全線開通に向け、着実に前進している。