国土交通省松江国道事務所(鈴木祥弘所長)は12日、山陰自動車道の一部である「朝山・大田道路」(延長6・3㌔、暫定2車線)を3月18日に開通すると発表した。開通時刻は決まり次第発表。また、多岐・朝山道路と朝山・大田道路に設置する3カ所のICの名称を正式に決定。これまで仮称であった多伎ICは「出雲多伎IC」(島根県出雲市多伎町)に、朝山ICは「大田朝山IC」、大田ICは「大田中央・三瓶山IC」に決定した。
「朝山・大田道路」大田朝山IC(島根県大田市朝山町)~大田中央・三瓶山IC(同市久手町)は07年より事業に着手。総事業費は約253億円。
今回の開通により、主要都市間の所要時間が短縮され、相互の地域間交流の活発化、人流・物流・産業の活発化などが期待される。また、両道路に並行する国道9号の事故多発箇所である仙山峠を回避し、安全・安心な日常生活の確保に資するほか、県東部から県西部への移動時間が短縮され、広域周遊観光客数の増加などが期待される。
今回の開通発表を受け、溝口善兵衛島根県知事は「課題であった当該区間の安全性の向上が図られるとともに、信頼性の高い道路ネットワークが形成されることで、地域経済の発展につながるものと期待している」とコメントを発表した。