[caption id="attachment_9356" align="alignleft" width="300" caption="加盟市から約340人が出席して開催された第46回総会"][/caption]
全国325市で構成する全国高速自動車道市議会協議会は2月12日、千代田区の都市センターホテルで第46回定期総会を開き、高速道路建設・整備促進等に関する諸課題の解決に向け、決議、20年度活動方針案等について審議した。当日は、高速道路建設推進議員連盟の衛藤征士郎衆議院議員を来賓に迎え、加盟市から約340人が出席したほか、講師として国土交通省の山本巧高速道路課長が参加した。
冒頭、石倉彰会長(富山県魚津市議会議長)が「高規格幹線道路等で形成される高速道路ネットワークは、物流や観光等による経済効果をもたらすほか、地域間交流を活性化させるなど、地方創生を支え、国土の均衡ある発展に寄与する重要な社会基盤である。広域救急医療を支えるとともに、災害発生時には救援、復旧活動のための緊急輸送路として“命の道”の役割も担う」と挨拶した。
「整備に向けた諸課題を踏まえ各種要望活動を展開した結果、予算の確保など一定の成果を上げることができた」と前年の活動を振り返った石倉会長は、「本年度も引き続き、ミッシングリンクの解消と近年急務となる老朽化対策の推進のため、強く要望していく必要がある」と力強く語った。
「高速道路に関する最近の話題」をテーマに講演した山本高速道路課長は、高速道路ネットワークの整備現況、「高速道路の安全安心基本計画」に基づき選定された暫定2車線区間の4車線化優先整備区間約880㌔、20年度より実施予定の中京圏の料金見直し等ついて詳細に説明。「ミッシングリンクの解消や、今後増大する維持修繕を行っていくためにも、予算の確保が必要となる」と述べた。
活動方針案、予算案等の議案審議の後、高規格幹線道路1万4000㌔の早期整備、暫定2車線区間の4車線化、予防保全による道路の老朽化対策の推進、スマートICの整備促進等を盛り込んだ「高速道路建設・整備促進等に関する決議」を満場一致で採択。政府、関係省庁等に対し、積極的に要望活動を展開していくことを決めた。
なお、当日は役員改選が行われ、御殿場市が新会長市に選出された。