全高速特別要望要旨

■財務大臣要望

尾﨑会長（高知県知事）

今年の７月豪雨で非常に多くの地域で被害を受けた。中国地方では中国道が発災直後、通行止めとなったが、山陽道、山陰道と７月９日に通行止めが解除された中国道の３本のネットワークで、平時の９割の輸送力を確保することが出来た。高知道では大豊町の立川橋の上り線が流失したが、４車線化されていたため、下り線を活用した早期の通行再開となった。

老朽化対策も喫緊の課題。ミッシングリンクや暫定２車線の４車線化、老朽化対策等を進めていく仕事をしていくためにも新たな財源が必要と考えており、受益と負担に見合ったものを考えていくべきということで、今回、項目に新たな財源の創設を検討していくことを付させていただいた。

麻生財務大臣

今、１万４０００㌔のうち１万１６００㌔くらい整備されているが、これはキチッとやっていかなければならない。生産性の向上に資する道路に関しては優先的にやっていかなければならない。例えば、東海環状道などは毎年、着々と進んでいる。財投を使ったが、金利が安いうちにやらなければならない。

鈴木副会長（三重県知事）

繋がることによって生産性は向上する。紀勢道の大宮大台の「道の駅」に、マリオットと積水ハウスがインバウンド用のホテルをつくることになった。これも高速道路が整備されたため。

衛藤議連会長

議連で先般、役員会を開き、新たな財源の創設について、道路特定財源の復活を検討すべきではないかという話になった。ミッシングリンク解消等の道路整備や老朽化対策を進めるため、財源を何とかしなければという議論になっている。

■自民党要望

尾﨑会長（高知県知事）

現在は道路整備に当たってＢ／Ｃなど事業評価をしっかりやり、選定基準を定めながら進めている。老朽化対策も含め、必要な道路事業の仕事をしていくためにも新たな財源、道路財源の創設を検討していくことが必要。

岸田文雄政調会長

道路財源は必要だと思う。森林環境税や観光税などを見ていくと、道路財源について考えていかなければならない時代になってきた。しっかり議論して、いつまでも議論ではいけないので、党として考えていかなければならない。

加藤勝信総務会長

現在、道路整備だけでなく、老朽化対策も加わっている。道路財源の問題については、是非大きな声を挙げて、後押ししていただきたい。