全高速第51回総会② 早期ネットワーク化へ団結


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課題解決に向け全力で

会長(高知県知事)尾﨑正直

このたび、横内会長からご支持を賜り、また常任世話人国会議員の先生方の推薦を賜り、そして正副会長会にてご承認賜り、全国高速道路建設協議会の第7代目の会長に就任させていただく運びとなった。微力ではあるが、若さを活かして高速道路網の建設促進に向けて全力を挙げて努力していく。

高規格幹線道路網1万4000㌔の整備と、しっかりとメンテナンスを図っていくこと、そして使い勝手を良くしていくこと、これは日本のインフラ整備の基幹中の基幹である。来るべき南海トラフ巨大地震、更には首都圏直下地震に対する備えという観点からも、高規格幹線道路網は基幹となるインフラであり、そしてまた人口の少ない地域と人口の多い都市圏とを結びつけるものとして、地方創生を成していくための道路網としても、この整備をしっかりと図っていくことは極めて重要なことだと認識している。

しかし、残念ながらまだまだミッシングリンクが残っているという状況であり、1万4000㌔の完成に向けて整備促進を図っていかなければならい。更には、暫定2車線区間などの道路狭隘区間の解消をしっかりと図っていくこと、更にはスマートICの導入をはじめとして暮らしに密着した使い勝手を良くするような取り組みを進めていく等々、課題は多い。加えて、老朽化した設備の維持補修をしっかりと図っていくことも大きな課題である。

横内前会長をはじめ、多くの皆様方のご尽力により、高速道路会社の維持補修については償還期間15年延長による、その料金収入によって賄っていくことになったが、国が直接管理する道、これをどうしていくか。やはり、しっかりと財源を確保しながら、この維持修繕の取り組みも進めていかなければならない。

高規格幹線道路網の整備促進、そして暫定2車線の4車線化をはじめとした狭隘区間の解消、そして維持修繕の推進など多くの課題をしっかりと解決していくため、16年度予算がしっかりと確保されるよう、会員46団体の皆様と力を合わせて、取り組みを進めていく決意だ。


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新会長のもと一層の充実を

顧問(前会長) 横内正明

09年6月の第45回総会において第6代会長に就任して以来、3期6年、微力ながら、高速道路の早期整備に向けて全身全霊で取り組んできたが、このたび会長職を辞することとなった。

就任当時は、高規格幹線道路網の開通延長は約9500㌔だったが、現在は1万1000㌔を超え、経済活動や国民生活に欠くことのできない基幹的な社会インフラとなっている。この間、決して順風満帆ではなかったものの、着実に整備が推進されたことは、ひとえに本日お集まりの皆様方のたゆまぬ促進活動の賜物であり、深く感謝申し上げる。

後任については、常任世話人の国会議員の先生方、及び副会長の方々のご了承をいただいた上で、副会長の尾﨑正直高知県知事にお引き受けいただくこととなった。尾﨑知事は非常に精力的な方で、尾﨑新会長の強力なリーダーシップのもと、山積する課題の解消に向けて邁進していただけるものと思う。尾﨑新会長のもとで全高速活動の一層の充実が図られるようお願い申し上げ、挨拶とさせていただく。


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着実な整備でストック効果実感

国土交通大臣 太田昭宏

今年は長い間、ご苦労されたことがかなり実った年だったと思う。3月1日には念願の常磐自動車道が全通した。総理が開通式に出席するというのは恐らく初めてのことだが、現地では大変喜びが広がり、復興ということを実感した3月1日だった。

その1週間後の3月7日には、これも長い間の念願であった中央環状線が大井JCTから大橋JCTまでが結ばれ全通し、既に渋滞が相当無くなったということが明らかになった。

北陸新幹線が通るという喜びに溢れた3月14日から1週間後の3月21日には、これも大変長い間、皆さんの念願であった東九州自動車道で宮崎と大分の間が結ばれた。開通式では衛藤征士郎先生と一緒に私も餅撒きをさせていただいた。そこで聞いたことは、最近においても開通を見込んで、多くの企業が出ているということだった。

また圏央道も着実に整備が進み、3月の終わりには北海道の釧路の方で、高速道路が初めて道東に繋がった。

日本全国、私が申し上げるわけにはいかないが、道路は繋がって初めて道路である。ネットワークが大事であるということが目に見える形となってきた。同時にひとつ大きな特徴は、例えば圏央道が今後、神奈川県から埼玉県、そして成田まで延びることで、工場等の立地が進み、企業の本社が出てくる。今までフロー効果というだけで言われていた状況だったが、一番大事なストック効果ということが目に見える形で実感となり、それが地方創生においても、その手立てがやっとここで得ることができるということだと思う。

それに付随して、道の駅が大変盛り上がり、観光面でも大きく前進した。こうしたストック効果というのと同時に、もう一つ、3・11の東日本大震災から4年、その教訓として道路はリダンダンシーということを考えなくてはいけない。安全で安心ということから、道路のつくり方、高速道路のつくり方で言っても、三重県の例えば紀北町には高速道路に避難できる非常階段が整備されたが、そうしたリダンダンシー、あるいは防災の観点で道路が建設されるということである。

本日、会場の垂れ幕を見ると、一つひとつ具体的に分かる要望が掲げられている。これから概算要求から来年度予算編成となるが、皆さんと力を合わせて頑張っていくことを申し上げ、私の挨拶とさせていただく。


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