南九州西回り自動車道建設促進3団体「更なる推進」訴え建設促進大会 大会後 財務省、国交省へ要望活動

[caption id="attachment_4260" align="alignleft" width="300" caption="大会後、木原財務副大臣に決議を手交する三反園鹿児島県知事ら要望団"][/caption]

南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=三反園訓鹿児島県知事)と同建設促進議員連盟(会長=金子恭之衆議院議員)、同建設促進期成会(会長=渋谷俊彦出水市長)の3団体は17日、建設促進大会を東京都内で開催した。

南九州西回り自動車道は昨年度末、芦北~津奈木IC間、野田~阿久根北IC間が開通。更に今年度中には高尾野北IC~野田IC間の開通が予定されているほか、唯一未着手となっていた阿久根IC~薩摩川内水引IC間約22㌔が阿久根川内道路として一括で新規事業化されるなど、早期ネットワーク化への機運が高まっていることを踏まえ、促進大会は「未来へと、ふれあいをひろげる南九州西回り自動車道の更なる推進を!」をキャッチフレーズに掲げ、熱気に包まれた。

冒頭、三反園鹿児島県知事は「南九州西回り道は、九州縦貫道とともに広域的な高速交通ネットワークを形成し、地域間の交流連携の強化、産業や観光の振興等に大きな役割を担う極めて重要な道路」と挨拶。「16年熊本地震では、被災地への救援物資輸送路として大きく貢献。残る未開通区間の早期完成が人口減少に歯止めをかけて民間投資を誘発し、観光、農業、水産業の増進で地方創生に資する」と語り、整備促進の必要性を訴えた。

議連会長の金子衆院議員は「熊本地震の際は、鹿児島からの緊急物資がスムースに運ばれ被災地支援に大変お世話になった。是非とも18年までに水俣まで開通させて頂きたい。特にストック効果は目覚ましい。引き続き事業が着実に進むよう政治力を結集して頑張る」と決意を語った。

来賓挨拶では、国交省の石川雄一道路局長が「現在整備中の津奈木~水俣間など3区間12㌔は18年度まで開通させるよう頑張る。南九州西回り道が高規格幹線道路に組み込まれ約30年が経過。遅れていた事業もようやく軌道に乗った。引き続き重点的に整備を進めていく」と述べ、整備促進に努めていく姿勢を強調した

来賓紹介の後、沿線住民代表2人が意見発表。出席した国会議員からは事業推進へ力を結集していく声が多数寄せられた。

最後に、小野泰輔熊本県副知事が長期安定的に道路整備を進めるよう道路関係予算の総額拡大と所要額の満額確保など4項目を盛り込んだ大会決議案を朗読し、満場一致で採択。参列者全員が会場中央に集まり、渋谷出水市長の音頭で万歳三唱し閉会した。

大会後、三反園知事ら要望団は財務省、国交省を訪問。財務省では木原稔副大臣に大会決議を手交し、木原副大臣は「完成してこそ効果を発揮する。要望は重く受け止めたい」と応じ、南九州西回り道の整備に理解を示した。

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