南九州西回り道促進協議会総会開催　５月13日鹿児島県　

南九州西回り自動車道建設促進協議会（会長＝塩田康一鹿児島県知事）は５月13日、鹿児島市のホテル・レクストン鹿児島で２０２２年度総会を開催。沿線地域の経済、観光を支え、災害時に「救援する強靱道路」として機能する南九州西回り道の早期完成を図るため、国等へ積極的に要望していくことを決めた。

冒頭、挨拶に立った塩田会長は「南九州西回り道は九州縦貫道や東九州道とともに広域的な高速交通ネットワークを形成し、九州の一体的な浮揚、発展に大きく寄与する重要な道路。熊本、鹿児島両県にとって社会的・経済的に多大な効果をもたらし、地方創生、地域活性化に必要不可欠な道路である」と早期整備の意義を強調した。

更に、熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地に甚大な被害をもたらした令和２年７月豪雨について塩田会長は「熊本県芦北地域において通行止めとなった国道３号の代替路として南九州西回り道が活用された」と災害時のダブルネットワーク効果が発揮された事例を紹介。「国道３号とのダブルネットワーク構築のため、予算が重点配分されるよう、関係者等と一致団結して取り組む」と力強く語った。

続いて、国土交通省九州地方整備局の藤巻浩之局長、ＮＥＸＣＯ西日本九州支社の中村順支社長が来賓挨拶。現在進捗する南九州西回り道の事業概要については、鳥澤秀夫鹿児島国道事務所長、服部洋佑八代河川国道事務所長、清水敬司鹿児島高速道路事務所長が説明した。

議案審議では、国交省等の中央要望が７月と11月、九州地整要望が10月、11月には東京で建設促進大会を開催するとした事業計画案を承認。南九州西回り道の芦北出水道路（水俣ＩＣ～出水ＩＣ間）の供用予定年次の明示と早期完成、阿久根川内道路の全区間における用地取得、工事着手による整備促進等を要望していくことが確認された。