[caption id="attachment_7343" align="alignleft" width="300" caption="決議採択後、会場中央で万歳三唱する全参列者"][/caption]
南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=三反園訓鹿児島県知事)と同議員連盟(会長=金子恭之衆議院議員)、同期成会(会長=椎木伸一出水市長)は11月14日、促進大会を東京都内のホテルで開催。「未来へと、ふれあい広げる同自動車道の整備推進を!!」と訴えた。
九州縦貫道・八代JCTから鹿児島市に至る総延長約140㌔の同自動車道は現在、供用率約70%の97・6㌔が開通。一昨年の熊本地震発生で熊本県内の各地の道路網が寸断した中、特に甚大な被害を受けた被災地への緊急物資輸送路として、
また復旧・復興に多大の貢献を果たした。さらに稼働中の川内原子力発電所に近接、周辺地域住民の迅速な広域避難に大きな役割を担う最重要幹線道路である。
会場には、地元選出の小里泰弘衆議院議員をはじめ8人の地元選出国会議員や沿線自治体の長、地元経済の代表者に加え、来賓として国土交通省から池田豊人道路局長ら幹部も駆けつけた。
三反園鹿児島県知事は「最近は、目に見えて事業が進展、国土交通省のご尽力に感謝申し上げる。さらに熊本県内の津奈木~水俣間5・6㌔が今年度中に開通する運び。
後は水俣~出水間16・3㌔、阿久根~薩摩川内水引間22・4㌔を残すのみで念願の全線開通へ大詰めとなった。事業を着実に進展させるため安定した道路財源の確保へ全力を傾注して参りたい」と力強く挨拶した。
続いて金子会長が、「同自動車道が全線開通すれば安定的かつ安全・円滑な輸送が確保され、生産性をさらに向上させ地域振興も促進する」と挨拶。さらに小里衆院議員も「同自動車道は、地方創生の原動力として大きな使命感を有する」として早期完成へ尽力する決意を語った。
また、池田道路局長は「地域の熱意とご協力もあって70%が開通した。今後も早期の全線開通を目指し全力で当たる。さらに整備推進や顕在化する道路の老朽化に対応していくには安定した財源の確保が欠かせない」と述べた。
来賓紹介に続いて沿線住民代表2人の意見発表、出席国会議員による激励コメントが行われた。
この後、田嶋徹熊本県副知事が台風、豪雨や地震等の自然災害で疲弊した沿線地域の再生・振興の基盤となる同自動車道の事業推進と老朽化対策に必要な来年度の道路関係予算の総額拡大を柱とした5項目の決議を朗読し、満場一致で採択。参列者全員が会場中央に集合、椎木伸一出水市長の音頭で万歳三唱し閉会した。