名二環1日待望の全通 地域経済の促進、渋滞緩和への期待膨らむ

[caption id="attachment_11065" align="alignleft" width="300"] 名古屋西~飛島間の開通で完成した名二環(写真は千音寺南IC内回り入り口)[/caption]名古屋第二環状自動車道(名二環)は5月1日、待望の全線開通を迎えた。同日、名古屋西JCT~飛島JCT間12・2㌔が開通したことで、全線54・3㌔が完成。路線事業化から半世紀を経ての全通となった名二環は今後、中京圏の経済の牽引役として期待が高まる。
名二環は、名古屋環状2号線の専用部を構成する延長54・3㌔の高規格道路。今回の開通で、名古屋環状2号線は一般部の国道302号と合わせた延長66・2㌔の全線が開通したことになる。

NEXCO中日本によると、名古屋港から小牧市の物流センターを往復する場合、約50分の短縮が見込めるという。この所要時間の短縮で、通常2往復だったトラック便が3往復することが可能となる。海外向けのコンテナ貨物取扱量が近年急増する名古屋港への物流がスムーズになり、深刻化するドライバー不足に悩む物流業界から歓迎の声が上がる。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べによると、名古屋環状2号線の全線開通により約80年間で約10兆2千億円もの経済効果が見込まれ、中京都市圏の地域経済の発展、促進に大きく寄与する。

今回の開通に合わせ、1日午前0時より中京圏の高速道路料金が「均一制」から「対距離制」に移行。新たなネットワークの完成と料金改定により、高速道路の利用機会の増加とともに渋滞緩和の効果も期待されている。

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