[caption id="attachment_11884" align="alignleft" width="300"] 調印式に挑んだ森田部長、松延町長、岡本所長[/caption]
四国東南部の徳島・高知県境に計画されている「阿南安芸自動車道・海部野根道路」で1月13日、高知県側の最終区間となる東洋町2地区の設計協議調印式が催された。海部野根道路延長14・3㌔のうち高知県を走る区間は6・8㌔。昨夏、初の調印が野根地区(2・2㌔)で結ばれ、生見地区(1・7㌔)、甲浦地区(2・9㌔)でも測量立入説明会や設計説明会が国土交通省土佐国道事務所、高知県、東洋町連携のもと進められていた。
土佐国道事務所で開かれた調印式には、松延宏幸東洋町長、岡本雅之土佐国道事務所長、森田徹雄高知県土木部長ら関係者が出席。松延町長が「1日も早い建設に向け、関係機関との連携を一層強化したい」と挨拶。岡本所長は「海部野根道路の1日も早い開通を目指したい」と決意を述べた。
さらに、森田部長は「高知県側の全地区で設計協議が完了となり、今後、用地買収や工事が順次進められる。県としても甲浦ICへのアクセス道路など、海部野根道路の整備促進に向け、関連する事業に全力で取り組んで参りたい」と語った。
海部野根道路は徳島県海部郡海陽町多良から高知県安芸郡東洋町野根を結ぶ地域高規格道路。高速道路空白地帯のミッシングリンク解消に向け2019年に事業化された。南海トラフ地震等による津波発生が懸念される中、命の道として1日も早い整備が求められている。今後は用地交渉・買収が進められることになる。
徳島県側の7・5㌔区間でも現在設計協議が行われている。