四国8の字を早期に 濱田高知県知事ら「考える会」が要望

[caption id="attachment_9967" align="alignleft" width="300" caption="濱田高知県知事が青木国土交通副大臣に提言書を手交"][/caption]

「四国8の字ネットワーク整備・利用促進を考える会」(発起人代表=濵田省司高知県知事)は8月25日、国土交通省及び財務省への提言活動を実施し、ミッシングリンクの解消、21年度予算での所要額確保等を求めた。

同会は、四国4県の官民が一体となって、四国縦貫自動車道、四国横断自動車道、高知東部自動車道、阿南安芸自動車道で構成される四国8の字ネットワークの整備促進と利用促進に取り組んでいくことを目的に設置。

今回の提言もその一環で実施されたもので、濵田高知県知事、佐伯勇人四国経済連合会会長(四国電力取締役会長)ら要望団は国交省内で青木一彦副大臣と面談。①事業中箇所の整備推進と開通時期の早期提示②計画段階評価完了区間の早期事業化と計画段階評価の未実施区間の早期着手③「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の実施状況を踏まえた国土強靱化の取り組みの加速化――等を骨子とする提言書を、青木副大臣に手交した。

濵田高知県知事は、新型コロナウイルス感染症の拡大により社会経済が深刻な状況に陥っている現状において「高速道路をはじめとした道路整備は、経済回復に向けた取り組みの牽引につながることに加え、東京一極集中型から多核連携型の国づくりを大きく後押しする」と指摘。頻発する昨今の自然災害の現状に言及しながら、「発生の切迫度が高まる南海トラフ地震への備えなど地域防災力の向上を図るため、四国8の字ネットワークは不可欠」として、ミッシングリンクとなっている四国横断道、阿南安芸道等の早期整備を訴えた。

青木副大臣は「コロナ禍の中、分散型の国土形成は進める必要があり、そのためにも道路整備が必要」と濵田高知県知事の意見に同調。「道路は繋がらなければ効果が発揮できない」として、提言書の内容に理解を示した。

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