国交省・財務省に早期整備で合同要望　２団体　初の連携でPR

三遠南信道路建設促進期成同盟株式会社と三遠南信地域連携ビジョン推進会議

三遠南信道路建設促進期成同盟会（会長＝阿部守一長野県知事）と三遠南信地域連携ビジョン推進会議（会長＝鈴木康友浜松市長）は18日、国土交通省の牧野たかお副大臣や財務省の今枝宗一郎大臣政務官に同道の整備推進を求める要望書を手交した。

期成同盟会側は太田寛長野県副知事（会長代行）、推進会議は鈴木会長を筆頭に延べ約45人が集結。自治体で構成する期成同盟会と、官民連携組織である推進会議が初めて連携することで、より訴求力の高い合同要望となった。

同道は、今年度に龍江ＩＣ～飯田東ＩＣ（延長３・４㌔）、来年度に佐久間ＩＣ～東栄ＩＣ（延長６・９㌔）の開通が予定されているのに加え、静岡・長野県境の難所である青崩峠道路・青崩峠トンネルの工事が進んでいるなど、沿線では早期完成に大きな期待が寄せられている。

牧野副大臣への面談では、太田会長代行が27年開業のリニア中央新幹線や、企業進出が進む天龍峡ＩＣの話題に触れ、「三遠南信道のストック効果は非常に高い」とＰＲ。鈴木会長も「39市、51商工団体が期待している。繋がらないことによる経済ロスは大きい」と訴えた。

同道の整備推進について、▽事業中区間の早期開通▽水窪ＩＣ～佐久間ＩＣ間の早期事業化、浜松三ヶ日・豊橋道路の早期実現、着実な整備を進めるための18年度当初予算重点配分を求めた要望団に対し、牧野副大臣は「優先度はかなり高い道路と認識している」と理解を示した。

一方、今枝政務官への面談では、同道の整備推進に加え、鈴木会長が「名豊道路に繋がることで豊橋港が活性化する」と浜松三ヶ日・豊橋道路の早期整備も要望。今枝政務官は「全力で取り組む」と応じるとともに、「観光客に、三遠南信地域で日本の原風景を楽しんでもらいたい。大阪・京都から当地域を経由して東京に至るような新たな周遊ルートが構築できれば」と夢を語った。