[caption id="attachment_12581" align="alignleft" width="300"] 8月9日、青森県むつ市で行われた決起大会。ガンバロウ三唱で気勢を上げた[/caption]
昨年8月9日に青森県で発生した「むつ市・風間浦村豪雨災害」で、土砂災害により1カ月以上にわたり一般車両の通行が制限される被害を受けた青森県むつ市で8月9日、「国道279号早期整備促進決起大会」が開かれた。主催は、下北5市町村でつくる下北総合開発期成同盟会(会長=宮下宗一郎むつ市長)。
被災した地域に予定されている国道279号のバイパスと今年度全線事業化した下北半島縦貫道路の整備促進に弾みを付けようと開催されたもの。会場の下北文化会館には木村次郎国土交通大臣政務官、青山祐治青森県副知事、地元選出国会議員をはじめ沿線から首長や団体代表ら約600人が参集。〝下北の『いのち』〟を繋ぐ同道の早期整備を訴えた。
冒頭、宮下会長は、「国道279号の完全な形での完成が、圏域住民13万人の命を支える」と挨拶。来賓もそれぞれの立場から、重要性を強調した。事業説明では、青森県の担当者が「下北半島の道路整備の概要」と題し登壇。整備促進活動を長年にわたり続けている民間団体「下北未来塾」(清川わか塾長)がスコップ三味線で道路整備を歌う「下北未来塾の弥三郎節」を披露して場を盛り上げた。
決議は、昨夏被災した小赤川橋などの復旧、下北半島縦貫道路の早期全通に向けた整備予算の確保など6項目。冨岡宏副会長(風間浦村長)の呼びかけにより満場一致で採択。その後、丹内俊範副会長(東通村議会議長)のガンバロウ三唱で気勢を上げた。
下北半島縦貫道路は、青森県むつ市から七戸町に至る延長約70㌔。現在26.6㌔が開通、24。8㌔が事業中となっている。未事業化区間だった国道4号バイパス「野辺地七戸道路」と、国道279号の「奥内バイパス」が今年度新規事業化されたことから、待望の全線事業化となった。