国土交通省、NEXCO東日本は先月29日に首都圏中央連絡自動車道・桶川北本IC~白岡菖蒲IC間(延長10.8㌔)が31日に開通すると発表した。
今回の開通で、圏央道の埼玉県区間が完成。日本経済の根幹を担う東名高速道路から中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道までが結ばれ、首都圏環状機能が飛躍的に高まる。
東北方面から関西・中部方面への輸送では、約4800万㌧/年と言われる地域間物流が東京都心を通過せずに移動することが可能となる。都心の渋滞解消や時短効果など日本経済の循環を支えるとともに、大規模災害発災時の道路啓開への貢献も極めて大きい。
圏央道沿線地域は都心から半径40~60㌔の好立地にあり、開通後は配送体制の効率化、企業の活性化に期待が寄せられる。実際に埼玉県では圏央道の開通を見込んで、この10年で新規立地が約5・4倍の462件に上り、新規雇用も約5・8倍の1万7774人となるなど民需拡大、地域経済の好循環につながっている。
観光面では埼玉から湘南・鎌倉周辺がより身近になる。例えば、久喜白岡JCTから湘南の茅ヶ崎海岸までの所要時間が従来の約140分から約85分と1時間弱も短縮。圏央道経由で中央道、東名を使った観光交流はより活性化することが期待されている。
開通区間は4車線で、区間内には新たに桶川加納ICと休憩施設として菖蒲PAが開通する。
開通時刻、開通式典については後日発表。