関東地方整備局横浜国道事務所は18日、公式SNSを更新。藤沢市~横浜市で整備中の圏央道の延伸区間「横浜湘南道路」工区(藤沢~栄)のうち、上り線(横浜方面)の横浜湘南トンネルが13日に貫通したことを発表した。
首都圏三環状道路の一つとして着々と整備が進む圏央道。未開通区間は千葉県区間の成田国際空港周辺と藤沢~湾岸線方面の2区間で、このうち横浜区間では、大半を占めるトンネル工事が今も進行中だ。
「横浜湘南道路」工区は新湘南バイパス・藤沢ICから地下へ入り、5・6㌔の地下トンネルから栄IC・JCTに抜けるもの。そこから横浜環状南線として国道1号戸塚方面から来たルートと合流し、地下トンネルで横浜横須賀道路の釜利谷JCTへ至る。完成すれば、交通集中が著しい国道1号の渋滞緩和が図られ、湘南方面から横浜~東京を結ぶ新たな大動脈が誕生する。
横浜湘南トンネルは、まずシールドマシン1号機が途中の大鋸発進立坑から藤沢方向へ掘進したが、2019年にトラブルに見舞われ、折り返し地点の藤沢でストップした。
この間、2号機が昨年6月、栄JCTから本掘進を開始し、7月に大鋸発進立坑へ到達。1号機と2号機を接合する切削セグメント作業に入った。
今回の発表では、13日に切削セグメントがついに完了。1号機と2号機が掘ったトンネルが完全につながった。
17日からは、シールドマシンの解体撤去作業が始まった。残る下り線のシールド掘削作業については順次進めていく予定となっている。