国土交通省は11日、首都圏の高速道路で16年4月に導入する料金方針案を発表した。路線や区間で異なっていた料金体系を、原則として走行距離に応じた「対距離制」に統一。首都圏の交通流動の最適化を目指し、圏央道や外環をより賢く使うための料金体系を導入する。
首都圏高速の料金水準は1㌔当たり36・6円に統一。首都高や料金格差が生じる第三京浜、京葉道路、千葉東金道路では激変緩和措置として別途上限額を設ける。
首都圏3環状では、圏央道西側区間の料金を値下げし、都心に向かう交通で外環を使って迂回する場合、外環利用分は全額割引を実施。加えてETC2・0搭載車の場合、圏央道料金を更に2割程度割り引く。また、起終点が同じなら、起終点間の最短距離を基本に料金を決定することも盛り込まれた。