埼玉県　蓮田と三芳2スマートIC　フル化に向け国土交通大臣へ要望

埼玉県蓮田市と三芳町は11月24日、それぞれ国土交通省を訪問し、蓮田スマートＩＣと三芳スマートＩＣの整備に関する要望活動を行った。

慢性的な渋滞の緩和へ～蓮田スマートIC

中野和信蓮田市長と山口京子同市議会議長は、「蓮田スマートＩＣのフルインター化」を求め、まず土屋品子衆院議員へ要望書を手交。土屋議員も同行し、国土交通省の武藤浩事務次官、田中良生副大臣へ要望書を手交した。蓮田スマートＩＣは12年２月、東北自動車道・久喜ＩＣ～岩槻ＩＣのほぼ中間に設置され、東京方面のみのハーフＩＣとして供用を開始。同スマートＩＣのフル化と車種制限を撤廃することで、経済に好循環をもたらし、企業誘致がより一層進むなどの整備効果が期待できるとして、フルインター化の早期実現を訴えた。

また、土屋衆院議員は「首都直下地震に備え、国土を強靭化するためにも事業を早期に実現したい」と要請。武藤事務次官は「要望内容について承った」と対応。さらに中野市長は、蓮田ＳＡは慢性的に渋滞しているとして、ＮＥＸＣＯが建設している市内の川島地区の新上り線を利用し、本市では蓮田スマートＩＣのフル化をしたいと考えていることを説明。田中副大臣は「現スマートＩＣができて非常に便利になった。フル方向化の必要性はよく理解している」と述べ、実現に向け取り組んでいくと理解を示した。

続いて、中野市長らと輿水恵一衆院議員も同席し、石井啓一国土交通大臣と面談。中野市長から、「新年度からの準備段階調査の実施に向けご理解いただきたい」との要請に対し、石井大臣は「国としてもできる限りサポートして実現できるようにしていきたい」と理解を示し「フルインター化の実現に向け、今後も関係機関と調整を進めてほしい」と述べた。

関連事業に必要な財源の確保～三芳スマートIC

一方、林伊佐雄三芳町長と輿水衆院議員らは、「三芳スマートＩＣ関連事業の必要な財源確保」を求め、石井大臣と要望書を手交。

三芳スマートＩＣは05年４月から、関越自動車道・所沢ＩＣ～川越ＩＣ間に、新潟方面のみのハーフＩＣとして設置され、現在１日５千台が利用。三芳町は、東京方面の利用も可能にするフル化と車種拡大の実現に向け検討を進め、一昨年前、太田昭宏前大臣に２万６千人の署名で要望するなどし、昨年事業化、連結許可がおりたことを説明。18年度開通で調整しており、予算の問題として、来年度新たにスマートＩＣのアクセス道路に関し、必要な財源確保が図られるよう要請した。

石井大臣は「アクセス道路については交付金の全体枠の中で進めているが、個別の補助でピンポイントに助成ができる方向で検討している」と述べた。