外国人客増で対応へ 高速道路ナンバリング

社会資本整備審議会道路分科会の第21回国土幹線道路部会(部会長=寺島実郎日本総合研究所理事長)が8日、国交省内で行われた。部会では、全国の高速道路に路線番号を割り振る「高速道路ナンバリング」案が示され、外国人旅行者のレンタカー利用が増加しているのに対応する措置として、夏頃を目途に番号の付け方などを決める方針。

国交省によると、13年にレンタカーを利用した外国人旅行者数は34万5000人と、11年の17万9000人から倍増。今後も更に増加する傾向が示されているが、旅行者からは「高速道路の表記が分かりにくい」という指摘が多数寄せられているという。

海外では、14年に最も多くの外国人旅行者が訪れたフランス、2位の米国など、高速道路に路線番号が設定された国は少なくない。

日本国内では、首都高速で「4号新宿線」「1号上野線」などと表記されているのみ。ただし、鉄道関係では東京メトロと都営地下鉄が04年より「駅ナンバリング」を実施。現在では関東の大手私鉄、大阪、名古屋、札幌等で順次導入が進み、ナンバリングに対する認知度も高まっている。

今後、高速道路ナンバリング検討委員会(仮称)を設置。番号の付け方について一般から広く意見を募集。標識等の整備推進につなげていく。

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