[caption id="attachment_4383" align="alignleft" width="300" caption="三菱重工業の神戸造船所(兵庫県神戸市)で公開されたシールドマシン"][/caption]
世界最大規模マシン発進へ前進
国土交通省、NEXCO東日本、NEXCO中日本が整備を進めている東京外かく環状道路・関越~東名間で利用される4機のシールドトンネルマシンのうち、「大泉JC北行トンネル」を掘削するシールドマシンの仮組立試験が11月18日、三菱重工業の神戸造船所(兵庫県神戸市)で行われた。
3者では、「世界最大規模のマシンを体感してほしい」と、先行していた東名JCT南行きトンネルを除くマシンを、全容が見えた段階で9月から順次マスコミに公開。今回の公開で、4基のマシンが発進に向け大きく前進したことになる。
シールドマシンは機長約15・2㍍で重量は約4千㌧。他機と同様、片側3車線を一気に掘り進むため、直径は16.1㍍と国内最大規模を誇る。カッターヘッドには1155本のビットを設置している。試験ではカッターの回転試験やエレクターの旋回動作確認などが行われた。
大泉JCT北行トンネル長さは6974㍍で施工は大成建設・安藤ハザマ・五洋建設・飛島建設・大豊建設JVが担当する。シールド発進の時期は、これまでの3基を含み未定。
大泉JCTから東名JCTを結ぶ約16・2㌔の本工事は、北行、南行の本線トンネル2本を4機のシールドマシンで掘削し、井の頭通り近くの地中で接合する予定となっている。
工事を担当する関東地方整備局東京外かく環状国道事務所の大胡賢一計画課長は「土圧の大きい大深度地下での工事であり、万全の準備をし安全に工事を進めたい」と話している。