国土交通省の福井河川国道事務所は、長野県松本市から福井県福井市を160㌔で結ぶ中部縦貫道を構成する大野油坂道路・大野IC~勝原IC間(延長10㌔)を3月19日午後3時に開通すると発表した。総延長35㌔の大野油坂道路としては初めての開通。今開通によりすでに開通している永平寺大野道路と連結。福井県側の中部縦貫道は36㌔を一気に走ることができるようになる。
同事務所によると、大野油坂道路は勝原IC~九頭竜IC(延長9・5㌔)が23年秋、九頭竜IC~油坂出入口(延長15・5㌔)が26年春に開通し、全通となる見込み。
福井県では、昨年8月の豪雨災害時に、北陸道・国道8号など日本海側の全てのルートが被災し通行止めを実施した際、中部縦貫道の開通済み区間では交通量が約1・6倍、特に大型車は約3倍に増加し広域迂回路として活躍した。今開通では災害時の代替路や異常気象時の交通の確保に更なる期待が寄せられる。
開通式典は19日午前10時から旧大野市立蕨生小学校で開催。開通を記念して18日午前9時30分~午後1時まで大野IC~荒島ICまで片道5・5㌔を歩く「ハイウェイウォーク」が開催される。定員は1000人、受付開始は2月中旬予定、参加費は無料。詳細は県のHPで発表。