中部縦貫自動車道・大野油坂道路（延長35㌔）のうち、勝原ＩＣ～九頭竜ＩＣ間（延長９・５㌔）が10月28日午後５時に開通した。今年３月19日の大野ＩＣ～勝原ＩＣ間（延長10㌔）に次ぐ開通で、中部縦貫自動車道の福井県内区間（61・４㌔）のうち、７割超となる45・９㌔が繋がった。
勝原ＩＣ付近で開通を祝う式典が開催され、杉本達治福井県知事や石山志保大野市長、東村新一福井市長、河合永充永平寺町長、日置敏明郡山市長、国会議員や国土交通省の丹羽克彦道路局長など関係者約２５０人が出席。杉本知事は「大野油坂道路の開通は県民にとって念願。全線開通すると中京圏と関東圏が近くなり観光や産業面で大きな効果が生まれ、災害時のリダンダンシーとしても大きく力を発揮する」と挨拶した。丹羽道路局長は、異常気象時の交通機能確保、観光周遊機能の向上や高度医療機関へのアクセス向上など整備効果への期待を述べ、「残る区間である九頭竜ＩＣ～油坂出入口間の１日も早い開通を目指す」と祝辞を述べた。
式典後、関係者らは勝山ＩＣ近くの荒島第２トンネル付近に移動し、テープカットやくす玉開披、開通区間を通り初めして開通を祝った。
大野油坂道路は、福井県福井市から長野県松本市を結ぶ全長約１６０㌔の中部縦貫道の一部を構成する自動車専用道路。今回の開通区間は08年度事業化し、14年度に工事着手。残る九頭竜ＩＣ～岐阜県境の油坂出入口間（延長15・５㌔）は26年春に開通する予定。
