3月1日の常磐自動車道全線開通を前に、常磐道としては福島県内唯一となるサービスエリア南相馬鹿島SA(福島県南相馬市)が21日、併設のスマートインターチェンジとともにオープンした。
オープンに先立って行われた式典には関係者約100人が出席。桜井勝延南相馬市長は「相馬地方の再生に大きな役割を果たす。施設を生かし、全力で地域の再生に取り組む」と話した。
整備費はSAが約18億8000万円、市が整備したスマートICは5億1000万円。SA内には南相馬市が観光物販施設「セデッテかしま」を4月下旬目標に開業する予定となっている。
同SAは、南相馬-相馬IC間のほぼ中間に位置。上下線合わせて104台分の駐車場とトイレ、ガソリンスタンドがある。スマートICの営業は午前6時~午後10時。
施設は同日午後3時に開業。スマートICに一番乗りしたのは南相馬市の自営業高田貴幸さん(28才)は、「毎週使うので、近くにインターができて助かる。全国から多くの人に訪れてほしい」と話し、仙台市内に避難する両親の元へ向かった。