[caption id="attachment_10839" align="alignleft" width="300"] 宮城亘理町で行われた完成式典。喜びの表情が広がった[/caption]
NEXCO東日本は6日、暫定2車線区間の4車線化工事を進めてきた常磐自動車道・山元IC(宮城県山元町)~仙台東部道路・岩沼IC(同岩沼市)間延長約13・7㌔の供用を開始した。
同日、宮城県亘理町の長瀞小学校で行われた完成式典には、小畠徹社長や来賓の村井嘉浩宮城県知事ら約60人の関係者が出席。テープカットやくす玉開披を行い、4車線化の供用を祝った。事業費は400億円。
冒頭、挨拶に立った小畠社長は4車線化の効果として、対面通行解消に伴う安全性の向上、災害時の通行確保、定時性・速達性の向上を挙げ、「常磐道が地域の方々にますます愛され、活用されるとともに、震災からの更なる復興を後押しできるような道路にしていきたい」と思いを語った。
また、村井宮城県知事は「東京から仙台に至る太平洋沿岸の主要都市を結ぶ道路ネットワークが強化され、東北自動車道の代替性が確保される。東日本大震災からの復興、そして産業や経済、観光の振興に大きく寄与することを期待している」と述べた。
式典では、東日本仙台工事事務所の広瀬剛所長が4車線化工事の概要として、一級河川に架かる阿武隈大橋やJR常磐線に横過する吉田橋など新たに架設した橋梁工事や、昼夜に関係なく交通量の多い鳥の海PAの通行止めを最小限にとどめながら行った拡幅工事等を説明。今回、スマートICのある鳥の海PAの拡幅完了により、駐車場が約50台分増えたほか、トイレ棟も増設された。
今回の4車線化により、山元IC以北は三陸沿岸道路の桃生豊里IC(宮城県石巻市)まですべて4車線となった。東日本では今後、福島県内の常磐道一部区間で進めている4車線化工事の早期完成を目指す。