年度末へ開通続々

高規格道路の早期ミッシングリンク解消へ、年度末に向け続々と開通発表が行われた。3月12日には播磨自動車道・播磨新宮IC~宍粟JCT間の完成で、中国横断自動車道姫路鳥取線が待望の全通に。山陰、中国地方を結ぶ南北軸が完成する。続く同月21日には徳島南自動車部道と徳島自動車道が直結。26日には函館・江差自動車道の茂辺地木古内道路が開通する。また、17日には長崎自動車道の全線4車線化が実現することも発表された。


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播磨道・播磨新宮~宍粟間3月12日 姫路鳥取線 待望の全通

NEXCO西日本が整備を進めてきた播磨自動車道・播磨新宮IC~宍粟JCT(延長11・5㌔)が3月12日午後3時、開通する。これにより、兵庫県姫路市と鳥取県鳥取市を縦軸で結ぶ中国横断自動車道姫路鳥取線が待望の全線開通を迎える。

播磨道は、山陽自動車道・播磨JCTと中国自動車道・宍粟JCTを結ぶ約24㌔の高速自動車国道。姫路鳥取線の一部に位置付けられ、兵庫県内で山陽道と中国道を結ぶ。

最初の区間、播磨JCT~播磨新宮IC間は2003年に開通。それから19年越しの全通となる。姫路鳥取線の完成で、播磨地域と鳥取地域が直結。姫路市~鳥取市の所要時間が2時間15分から1時間55分に約20分短縮されるほか、従来、岡山道経由だった岡山市~鳥取市も2時間55分から2時間40分と約15分、国道53号のみの利用と比較すると約40分短縮される。

西播磨広域防災拠点が近くにある播磨新宮ICから佐用JCTまでは国道179号が主たる道路だったが、過去10年間、災害等による通行止めが多数発生するなど、緊急輸送路の構築が喫緊の課題となっていた。播磨道は、西播磨地域の緊急輸送の柱としての役割も果たす。

播磨道の完成による姫路鳥取線の全通で、山陽道と中国道、山陰道を結ぶ南北軸が強化され、近畿、中国地方の国土強靱化に大きく寄与する。


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徳島南部道の吉野川河口に架かる「吉野川サンライズ大橋」

徳島南部道3月21日 徳島~徳島沖洲間開通へ

徳島道と直結、京阪神へ広域ネット化に

NEXCO西日本が整備中の徳島南部自動車道・徳島JCT~徳島沖洲IC間(延長4・7㌔)が3月21日午後4時、開通を迎える。

徳島南部道は、徳島JCTから徳島県阿南市の阿南ICを結ぶ延長約22㌔の高速自動車国道。四国横断自動車道の一部を形成する。このうち、国土交通省整備区間の徳島沖洲IC~徳島津田IC間が昨年3月に開通した。

今回、徳島JCTまで繋がることで、徳島南部道と徳島自動車道が直結。更には徳島JCT以北、鳴門JCTを介して高松自動車道、神戸淡路鳴門自動車道と接続することで、徳島南部と高松方面、淡路島、京阪神地域までの高速道路による広域ネットワーク化が実現する。

開通区間と並行する国道11号、55号は、阿南市から鳴門市を結ぶ主要道路であることから、慢性的に渋滞が発生。過去の徳島道開通により渋滞緩和が図られたことから、今回の開通によって更なる緩和が図られる。

区間内には吉野川に架かる橋梁としては最長の吉野川サンライズ大橋が設けられる。橋長1696・5㍍のPC(プレストレストコンクリート)15径間連続箱桁橋で、連続構造のPC道路橋としては国内最大級となる。

2072点の応募を得て、昨年11月に徳島の新しい夜明け、飛躍・発展の期待を込めて、吉野川サンライズ大橋と命名。新たな地域のランドマークとして期待されている。


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長崎道4車線化 3月17日に長崎~長崎芒塚

NEXCO西日本は17日、長崎自動車道・長崎IC~長崎芒塚IC間(延長3・0㌔)の4車線化工事が完成、3月17日午前10時に運用開始すると発表した。これにより、長崎市から大分市に至る九州横断自動車道・長崎大分線の延長257㌔の暫定2車線区間が解消。待望の全線4車線化が実現する。

4車線化によって円滑走行による安全性の向上、異常降雨など災害発災時のリダンダンシー機能の強化、定時性の更なる向上など多くの整備効果が期待されている。


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