待望のスマートIC、開通続々

スマートインターチェンジ(SIC)の開通、24時間化などで全国の高速道路の利便性向上が進んでいる。常磐道・鳥の海SICは、3月19日、日東道・新潟東SICは3月26日にどちらも全車種対象の24時間営業で運用を開始。これにより、全国のSICは営業中箇所が82ヵ所、事業中箇所が69ヵ所となる見込み。また、関越道で午前6時から午後10時までの16時間で運用していた大和SICが、3月28日から24時間運用となる。

◆常磐道「鳥の海スマートIC」3月19日に開通~企業誘致の促進が期待

NEXCO東日本仙台工事事務所と、宮城県亘理町が整備を進めてきた、常磐自動車道の「鳥の海スマートIC」が19日午後4時に開通する。この開通を記念し午後3時半から、スマートIC入口ETCゲート前で、営業開始セレモニーが開催される。

鳥の海スマートIC(宮城県亘理郡亘理町)は、亘理ICから5.6㌔、山元ICから5.9㌔に設置され、鳥の海PAに連結。亘理町のほぼ中心部に位置し、両方向のフルインター形式で、ETC搭載の全車種が24時間利用可能。

企業誘致プロジェクトとして整備された「亘理中央地区工業団地」からのアクセスが大幅に短縮することで、企業誘致の促進、速達性向上、取引先の広域化が期待される。

また、震災で被害を受け再構築された広大ないちご農地「いちご団地」からの出荷において、安定輸送路が確保されるほか、観光施設へのアクセス性が向上し、観光集客の増加や広域化が期待される。

鳥の海スマートICから南相馬ICまでの通常通行料金は、普通車1330円、大型車2080円。

◆日東道「新潟東スマートIC」3月26日に開通 ~観光・産業活性化が期待

新潟市とNEXCO東日本が整備を進めている日本海東北自動車道・新潟東スマートICが26日午後2時に開通する。新潟市内では、黒埼・豊栄・新津西に続く4カ所目のスマートICの開通となる。開通式典の詳細は決まり次第発表。

新潟東スマートIC(新潟県江南区西野地内)は、日本海東北自動車道の新潟亀田ICから約4㌔、新潟空港ICから約2㌔の地点に設置。両方向のフルインター形式で、全車種車長制限はなく、24時間利用可能。アクセス道路は、主要地方道の新潟港横越線。08年より検討を進め、12年4月に連結許可、同年度に事業着手。総事業費は、約41億円。

この開通で、地域の観光・産業の活性化や救急医療施設へのアクセス向上や、新潟西港や新潟空港、新潟市中央卸売市場などの主要拠点にアクセスできる最寄りのICとして期待される。

新潟東スマートICから長岡ICまでの通常通行料金は、普通車1860円、大型車2970円。

◆関越道「大和スマートIC」3月28日から24時間運用を開始~六日町ICまで6分短縮

スマートIC大和地区協議会事務局(新潟県南魚沼市)は28日午前6時から、関越自動車道の大和スマートICを、これまでの16時間運用から、24時間での運用を開始する。

同事務局は、05年6月の社会実験実施から、午前6時~午後10時までの16時間運用開始し、利用台数などの状況をみながら、24時間運用を目指していた。開通した05年と昨年を比較すると、1日あたりの平均利用台数は、約3倍に増加。昨年6月の魚沼基幹病院の開院で、重要性がますます高まり、運用開始から、10年8カ月で、総利用台数は300万台を達成した。

大和スマートICの24時間運用開始で、湯沢町から魚沼基幹病院まで、深夜早朝、同スマートICを利用すると、六日町ICまで高速道路を利用する場合と比較し、6分短縮する見込み。救急車も、ゲート開錠作業が無くなり、よりスムーズに搬送が可能になるほか、製品出荷や品物の搬送などの面でもますます便利になる。総事業費は約8.1億円。

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