復旧・復興へ九州一丸の取組み

「九州中央自動車道」と「国道２１８号高千穂日之影道路」の早期整備を求める熊本・宮崎県の道路10団体が25日、大要望団を結成し国交省の森昌文技監と石川雄一道路局長に面談した。

「地元の熱意を伝えたい」と〝過去最高人数〟の約50人で臨んだ大要望団は、熊本県側が、山都町の工藤秀一町長や御船町の藤木正幸町長など熊本地震の被災地となっている首長。宮崎県側は延岡市の首藤正治市長や高千穂町の内倉信吾町長などの首長。沿線市町村の議長や区長会長、商工会、青年会議所理事長なども加わった。

熊本県嘉島町から宮崎県延岡市を東西約95㌔で結ぶ九州中央道の整備率は現在16％と全国平均約81％を大きく下回っている。この日、「地震からの復興のためにも来年度予算は、例年通りお願いしたい」と切り出した工藤町長に対し、森技監は、「九州中央道については、復旧・復興とは別の予算であり、しっかり進める。復興も資材・人材不足が懸念されているが工事が停滞しないよう、復興係数の導入など手を打ち始めている」と、両輪で進める考えを強調した。

また、事業中区間の早期完成と供用予定の明示に対する要望については「用地買収が７～８割に達すれば開通時期が見えてくる」と説明し、地元協力を求めた。

要望参加団体

九州中央自動車道建設促進期成会[熊本県側]（会長＝工藤秀一山都町長）▽同[宮崎県側]（会長＝首藤正治延岡市長）▽国道２１８号（五ヶ瀬～延岡間）整備促進期成同盟会（会長＝内倉信吾高千穂町長）▽九州中央自動車道建設促進沿線議会期成会[熊本県側]（会長＝中村一喜男山都町議会議長）▽同[宮崎県側]（会長＝上田美利延岡市議会議長）▽九州中央自動車道建設促進沿線議会協議会（副会長＝上田美利延岡市議会議長）▽九州中央自動車道建設促進民間協議会（会長＝田辺成一山都町商工会長）▽九州中央自動車道建設促進延岡期成会（副会長＝山口美三雄延岡市区長連絡協議会長）▽九州中央自動車道西臼杵利用建設促進まちづくり協議会（会長＝後藤和博高千穂町商工会長）▽神話トライネット（会長＝岸上康男延岡青年会議所理事長）