[caption id="attachment_10666" align="alignleft" width="300"] 青森県側の階上IC付近で開かれた開通式。テープカット・くす玉開披で開通を祝った[/caption]
国土交通省が東日本大震災からの復興道路として整備を進めている三陸沿岸道路(八戸市~仙台市、総延長359㌔)のうち、階上IC~洋野種市IC間7㌔が、12月12日開通した。今回の開通は青森県側が3㌔、岩手県側が4㌔で、県境がつながり、青森県側は全区間が開通となった。
午後3時からの開通に先立ち、午前10時30分から青森県側、階上IC付近で開通式が開かれ、達増拓也岩手県知事、青山祐治青森県副知事、大島理森衆議院議長ら地元選出国会議員など約70人が出席した。
達増知事は「今回の開通により、県境を越えた地域間交流の一層の促進が図られ、三陸沿岸地域の豊かな自然の恵みを活かした観光振興や、水産業、畜産業等の地域産業の活性化、医療機関への緊急搬送時間短縮など、大きな効果が期待される」と挨拶した。
今回の開通で、岩手県洋野町役場種市庁舎から青森県八戸市立市民病院への緊急搬送時間が約5分短縮される。
また、沿線地域で漁獲量が本州1位の岩手県産ウニや、生産量が年々増加している青森県産鶏卵などの輸送ルートとして利用され、東北道通行止め時の代替ルートとしても期待される。
洋野階上道路の残り区間、洋野種市IC~侍浜IC間16㌔は、今年度中に開通予定。