復興道路「南三陸道路」志津川~南三陸海岸間 3月20日開通

国土交通省仙台河川国道事務所(松居茂久所長)は1月27日、復興道路である「南三陸道路」(延長7・2㌔)のうち志津川IC(宮城県本吉郡南三陸町志津川字小森)~南三陸海岸IC(志津川字磯の沢)間(延長3㌔)を、3月20日に開通すると発表。開通時刻、開通式典は決まり次第発表する。

東日本大震災では、南三陸町志津川地内で津波により道路が浸水し、交通ネットワークが寸断。南三陸道路の整備により、津波浸水区域を回避し、災害時にも緊急輸送路として機能する信頼性の高い高速ネットワークが確保できる。高台に位置する南三陸道路は、津波等の災害時の避難場所としても活用可能となる。

また、南三陸海岸IC至近の南三陸病院や、三陸自動車道の石巻女川IC付近の三次救急医療施設である石巻赤十字病院への搬送時間が大幅に短縮し、走行性も向上。迅速かつ安定的な救急搬送が可能となり、地区住民の安全・安心な生活に大きく貢献する。

さらに、水産加工業が盛んな南三陸町の南三陸魚市場の水揚げ高は現在、震災前を上回る水準まで回復。水産物等の輸送効率化・品質向上が図られ、基幹産業である水産業の復興を支援する。

なお、今回開通する区間の総事業費は約110億円。同道路・南三陸海岸IC~歌津IC間(延長4・2㌔)は、17年度の開通予定。

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