新料金導入後 1カ月交通状況 近畿圏高速道路

国土交通省は、6月より導入した近畿圏の新たな高速道路料金による交通状況について発表した。料金改定後、①阪神高速の長距離利用が減少し、短距離利用が増加②阪神高速の深夜利用が増加③大阪都心部を通過する交通が減少し、都心部を迂回する交通が増加――の3点が確認された。

阪神高速の長距離移動に関しては、上限料金を1320円(32・3㌔の料金)から1950円(51・7㌔の料金)に見直したことにより、前年度比で全体交通量は1・4%増加したが、30㌔以上の利用は減少傾向となった。

6月から深夜割引が導入された阪神高速だが、全体交通量が前年度から増加した中、割引対象の0~4時では全体交通量の増加率やその他時間帯の増加率を上回る1・8%増となった。

新料金では、三宝JCT以南の湾岸線の出入口を発着し、名神、近畿道、第二京阪、第二阪奈等の対象出入口を利用するETC車が大阪都心部を迂回して大和川線と近畿道を利用する場合、都心部経由ルートと同じ通行料金となるよう割引した。結果、都心部ルートが20・0%減少し、迂回ルートの分担率が上がった。

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