国土交通省が事業を進めていた日本海沿岸東北自動車道・酒田みなとIC~遊佐鳥海IC(延長12㌔)区間のうち酒田みなとIC~遊佐比子IC間(延長5・5㌔)が12月13日午後3時に開通する。
開通式典は、新型コロナ感染拡大防止の観点から関係者のみで開催。
今回の開通により、酒田港からの高速ネットワークが北側へ延伸し物流の効率化が図られ、現国道7号の津波浸水エリアを回避した信頼性の高い道路ネットワークが形成される。また、重要港湾である酒田港の機能強化、周辺の道路整備とともに12年度の約3倍にコンテナ貨物取扱量が増加し、リサイクルポートの指定以降、リサイクル関連企業の立地も増加している。
また、出荷量全国第4位を誇る山形県産メロンは9割以上が庄内地域で生産され、98年にブランド化した「庄内砂丘メロン」は地域の主要産品として約8割を東京・大阪・仙台など県外へ出荷。
今開通により遊佐町からの輸送の速達性、安定性が向上し、輸送効率化による地域産業の振興を支援している。「高額の果物類はカーブや急勾配が少ない高速道路を利用することで荷崩れによる傷みの軽減に期待できる」といった利用者の声も寄せられている。
今回の開通に関連して、(仮称)遊佐比子ICが遊佐比子ICへ、23年度開通予定の(仮称)遊佐十里塚ICが遊佐菅里ICへ、(仮称)遊佐鳥海ICが遊佐鳥海ICへと正式に名称が決定した。