日沿道整備と磐越道4車線化を 新潟県商工会議所が中央要望

[caption id="attachment_14281" align="alignleft" width="300"] 課題解消に向け全線4車線化等を求める要望書を麻生自民党副総裁に[/caption]

日本海沿岸東北自動車道の整備促進と、磐越自動車道の全線4車線化を求めるため、新潟県商工会議所連合会は昨年12月15日、中央要望を実施した。

近年、自然災害が激甚化・頻発化し、更に広域化する傾向が顕著だ。新潟県では2022年8月、県北地域を襲った記録的な大雨で甚大な被害に見舞われたほか、同年12月には長岡・柏崎地域で短期間の集中的な降雪の発生により交通障害が発生。災害に強い道路ネットワークの構築として、日沿道のミッシングリンクの解消と磐越道の4車線化は喫緊の課題となっている。

こうした状況を訴えるため、当日、福田勝之代表理事ほか4人の要望団は政府与党の代表として麻生太郎自民党副総裁、国土交通省の榊真一国土交通審議官、財務省主計局の尾﨑輝宏主計官と面談。朝日温海道路の事業促進による日沿道の全線開通と全線4車線化、磐越道の早期全線4車線化等を求める要望書を手交した。

福田代表理事は、全線約320㌔のうち8割が開通しているものの新潟県側の進捗が遅れている日沿道の状況を説明。「新潟・山形県境部の朝日温海道路は地形的にも難所で難工事だが、着実な事業進捗をお願いしたい」と要望。また前田理事は「磐越道は事故や大雪の発生時、暫定2車線区間では通行止めとなる。地域の安心・安全のためにも、また人流・物流や地域経済の活性化の面でも早期の全線4車線化は地域の願い」と訴えた。

要望団の話に熱心に耳を傾けていた麻生副総裁は「県境部の難しい状況は分かった。道路は繋げていかなければならない」と理解を示し、「新潟県は観光面での可能性があるので頑張ってほしい」とエールを送った。

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