東九州道 清武南~日南北郷3月25日開通へ 日南市で決定祝賀式 発表から3日

[caption id="attachment_13095" align="alignleft" width="300"] 高橋透市長や濱中武紀市議会議長らがくす玉開披で喜び合った[/caption]

東九州自動車道・清武南IC〜日南北郷IC間開通の報を受け6日、宮崎県日南市主催による「開通決定祝賀式」が市文化センターで催された。開通発表から3日の式典、「今か今か」と待ち望んでいた高橋透日南市長や濱中武紀市議会議長ら関係者約100人がくす玉開披などで喜びを分かち合った。

髙橋市長は「3月25日開通の決定を受けて、私も日南市民も元気をもらいました。この元気を今から始まる日南市の歩みに繋いで行きたい。時間短縮が一番の魅力。人と物とお金、日南の産業と観光振興がしっかり繋がる条件が整った」と喜びを語った。

この日、2017年の設立から開通を願い活動を続けて来た「宮崎日南生活ロード女性の会」の山口勝子会長もくす玉割に参列。会員約15人も拍手とともに万感の思いで見守った。「私も皆もウキウキしています」と話す山口会長は、「この思いを形に残すために、記念のキーホルダーを作って開通式で贈りたい」と考えている。3月18日に催されるプレイベントでも「杉山情歌」と「日向大漁節」を披露して祝賀ムードを盛り上げる予定だ。同区間が開通した暁には「福岡と大分に住む2人の娘に会いに、一気に東九州道を走りたい」と意気込んでいる。

東九州道の約9割供用へ

国土交通省宮崎河川国道事務所(松村知樹所長)は3日、東九州自動車道・清武南IC~日南北郷IC間(延長17・8㌔)が3月25日午後4時に開通すると発表した。これにより、宮崎県日南市から福岡県北九州市までが南北に1本の高速道路で繋がり、東九州道全長約436㌔のうち約9割が供用する。

開通区間に並行する国道220号には、異常気象時の事前通行規制区間が存在し、過去15年間で79回の全面通行止めが発生。さらに約4割が津波浸水想定区域で津波発生時は通行止めのリスクがある。今回の開通により、災害に強いネットワークが構築され、大規模災害時には緊急輸送路としての活用が期待される。

また、日南市から宮崎市の第三次救急医療施設への救急搬送時間がこれまでより約16分短縮し、救命率の向上が図られるほか、宮崎空港から日南市の道の駅「なんごう」や、串間市の都井岬までの所要時間は約16分短縮するなどアクセス性向上により県内地域全体の観光振興が期待される。

河野俊嗣宮崎県知事は「広域観光や地場産業の振興、災害時における人命救助や援助物資の輸送などに大いに寄与するものであると大変嬉しく思う」とコメントを発表した。

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